🐾7 グレインフリーは本当に危険?犬の心臓と健康を支える“炭水化物”の新しい研究
ここ数年、SNSやニュースで「グレインフリーフード(穀物不使用のドッグフード)は心臓病の原因になるかも」と話題になりました。
しかし、実際のところその因果関係は明確ではありません。
今回ご紹介する研究では、異なる炭水化物源(穀物あり・なし)を使ったドッグフードを比較し、犬の心臓や全身の健康に影響があるかを18か月にわたって調べました。
🏫 研究の背景と信頼性
この研究はアメリカ・カンザス州のHill’s Pet Nutrition社とKansas State University(カンザス州立大学)による共同研究です。
国際的に信頼の高い学術誌 Journal of Animal Science(2025年)に掲載されました。
🔬 実験の概要
健康な成犬60頭を4グループに分け、次の4種類のフードを18か月間与えました:
- ① グレインフリー(ポテト+えんどう豆)
- ② 穀物入り(えんどう豆+えんどう繊維)
- ③ 穀物入り(ポテト・豆なし)
- ④ グレインフリー(ポテトのみ)
期間中、心臓の超音波検査・血液中の心臓マーカー(トロポニン、NT-proBNP)・タウリン値を定期的に測定しました。
📊 結果と結論
- すべてのグループで拡張型心筋症(DCM)の兆候は見られなかった
- タウリン濃度も全て正常範囲
- 穀物の有無や豆類の有無で心臓機能に差はなし
- 18か月を通じて健康状態・体重ともに安定
つまり、「穀物の有無」が心臓病の直接原因ではないことが示されました。
🧩 わかりやすく言うと
「グレインフリーだから危険」「豆が入っていると心臓に悪い」――そんな単純な話ではないということです。
大切なのは、栄養バランスが取れた設計のフードを選ぶこと。穀物の有無よりも、全体の栄養構成が犬の健康を守ります。
🔍 他の研究との比較と懸念点
過去の一部研究では、豆類を多く含むフードでタウリン不足や心臓の変化が報告されました。
ただしそれらの多くは小規模で、栄養設計が統一されていないものでした。
今回の研究は栄養条件を統一して比較している点で、信頼性が高いといえます。
ただし、心臓病を持つ犬や特定犬種への影響は今後の研究が必要です。
🌿 栄養バランスが重要
- 「穀物あり・なし」より信頼できるメーカーを重視
- 成分ラベルで「タウリン」「ビタミンB群」を確認
- 定期的な血液検査・健康チェックを習慣に
「どんな炭水化物を使うか」ではなく、「どんな栄養バランスで設計されているか」を見る視点が大切です。
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✨ まとめ
この研究が示すのは、「グレインフリー=危険」ではなく、科学的に設計された食事なら心臓は健康に保てるということ。
愛犬の健康を守るために、流行よりもエビデンス(科学的根拠)を重視しましょう。
📚参考文献:
Morris E.M. et al. (2025). Different carbohydrate sources in dog foods supported overall health and cardiac function: an 18-mo prospective study in healthy adult dogs.
Journal of Animal Science, 103: skaf225.
https://doi.org/10.1093/jas/skaf225
※この記事は原著論文の要約です。健康や食事の変更は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

