白菜の食害。 今度は・・・?🐌🔎
2026年6月27日。
Bostonの無農薬Farmでは、夏に向けて野菜たちがどんどん成長しています🌱
今週土曜もまた家族でFarmに行ってきました😊
もちろん我々の担当は野菜を食害するムシを見つけ出し対策することです🔎🐞
前回、小松菜食害の主犯はコナガの幼虫であることが分かりました🐛 (→前回の記事をみる)
今回は、小松菜の様子を確認しつつ、新たな被害がでてきていないか確認するところから始めました🔎🥬
小松菜は半分収穫。食害は落ち着いてきた?🥬
まずは前回から観察している小松菜の畝へ。
小松菜の畝は縦列して2本あり、時期をずらして、いずれも春菊と隣合わせで植えられています。
前回食害がひどく、コナガの幼虫取りをメインでしていた畝はこの日の朝に収穫後でした。
残ったもう一つの畝を確認すると、食害は少し見られるものの、前回ほど大きな被害にはなっていませんでした。
前回大量に見つかったコナガの幼虫も1匹しか見当たりませんでした。
ムシもサイクルがあるため、今回は卵のタイミングなのかも、と頑張って探してみましたが、
やはり卵も小さな幼虫も、もちろん蛹も、コナガのものは見当たりませんでした。
前回の必死の幼虫退治が功を奏した可能性はありますが、コナガは生活史が約3-4週間と短いサイクルです。
前回見つかった大半が終齢幼虫サイズであったことを考えると、今は成虫の時期なのかもしれませんし、
今後もアブラナ科の野菜は常に植えられていくため、気を抜かずに注意していきたいと思います。
今回の主役は白菜🥬🚨
小松菜を確認した後、さらにお隣の白菜の畝に向かいました。
すると……
先週は小さかった白菜 (Chinese cabbege)が、20-30cmに大きく育ってきており、
派手に食い荒らされていました。
↓このように、白菜の葉の端が、大きくかじられています。


コナガやモンシロチョウの幼虫による小松菜の食害では、
葉脈の間に数ミリ~1cm以上のサイズの穴がたくさん空いていましたが、
それとは明らかに違います。
葉脈もガッツリかじられており、歯が強い犯人に違いありません。
異なる犯人によるものの可能性が疑われ、さっそく調査を開始しました🔎
白菜を端からかじる犯人は……🐌?
まずは食害のひどい葉の周囲に犯人がいないか確認しましたが、
やはりすぐには見つかりません。
しかし、食害のひどい葉にはたくさん証拠が残っていました。
・・・・糞です。
↓葉のうらにこのような細長い糞があちこちくっついていました。


太さはものによりまちまちです。
この食べ方と糞から、犯人はアオムシやイモムシというより、ナメクジ系では?
そう考えながら、葉の裏や株元を探すと・・・・
いました!
↓ナメクジです🐌 しかも近くに同じような糞があり、ほぼ確定です。
今回は犯人特定が早かった(笑)。

↓さらに、前回も容疑者に挙がったオカモノアラガイも発見しました。

しかし、見つかったのは、ナメクジとオカモノアラガイ1匹ずつ。
白菜の畝全体が食害されているわけですから、この2匹だけなわけはありません。
ナメクジやカタツムリは暑さ・乾燥に弱く、日没後の涼しくなってから夜間~明け方にかけて活動し、
日が昇っている間は、日の当たらない湿ったところに隠れています。
我々がFarmについたのは11時ごろですので、当然、畑から逃げたあとだと考えられます。
・・・ということで隠れ家とルート探しです。
予想通り……雑草の下に大集団を発見🌱🐌
小松菜と白菜の畝はFarmの一番奥のフェンスのそばにあり、
フェンスの向こうは雑草が鬱蒼と茂っています。
その中で、白菜の畝は最もフェンスに近く、
フェンスからはみ出して生えてきている雑草とほんの1mほどの距離にあります。

夜になると白菜へ移動して犯行に及び、日が登り始めると同時に逃走するには絶好の場所です。
そう考えて、フェンスからこちらに侵出してきている雑草を取り除いてみると、、、、
いるわ、いるわ。
葉の上にオカモノアラガイが何匹も見つかります。

さらに、その下に積もった湿った枯葉をめくると……
そこには一面のナメクジとオカモノアラガイがいました😳🐌🐌🐌🐌🐌


60cmほどの距離にナメクジが10匹ほど、オカモノアラガイはそれ以上に見つかりました😂!!
ここは彼らにとって、とても快適な隠れ場所になっていたようです。
オカモノアラガイの能力に驚き😳
オカモノアラガイは一般にイメージする、丸く殻の厚いカタツムリとは少し違います。
殻は薄く、細長い形をしています。
殻の口が大きく、通常のカタツムリと異なり体を殻の中にしまうことができないそうです。
だから日中でも体を外に出して活動していたのですね。
その分乾燥には弱く、常に涼しく湿った場所にいるそうです。
捕まえたオカモノアラガイを観察していると、移動の速さに驚かされます。

日中も常に動き回っているオカモノアラガイ。
夜のうちに雑草から畝まで移動し、動き回って白菜を食べていると考えると、
今回の被害規模も納得できるというものです・・😂
白菜を守るための作戦🌿
ということで、ナメクジ・オカモノアラガイ対策です。

① 畝の右側のフェンス周辺の雑草を除去する(拠点破壊)
彼らのねぐらとなっている可能性が高いためです。
特にフェンスの中に侵入してきている雑草はできる限り取り除きました。
② 畝とフェンスの間の雑草を除去する(移動経路破壊)
ナメクジやオカモノアラガイは湿った環境を好みます。
背の低い雑草だけとはいえ、雑草があれば地面に湿気が残り彼らの移動経路となってしまいます。
雑草を抜くことで、地面を乾燥させ、フェンスの外の茂みにあるねぐらから
白菜まで移動してくる気にさせない、というわけです。
あとは夕方に水をまくときにこの部分を濡らさないことも重要です。
ただし……
フェンスの外にはまだまだ広い草むら(木も茂っています)があります。
雨の日などの被害はなかなか抑えられないでしょう。
とはいえできるだけの対策は講じてみて、その効果を確認していきたいと思います
謎の糞の主は誰?🐛🔎
今回、もう一つ気になる発見がありました。
食害を受けたいくつかの白菜の葉の上に、
1mm程度の小さなコロコロした糞が大量に落ちていました。

こちらもギザギザした食べ後ですが、葉脈の間を食べています。
周囲を探してもアオムシやイモムシの姿は見つかりませんでした。
この糞は小松菜も一部で見られていました。
糞の主の候補として考えているのは、畑にたくさんいるハサミムシです。
小松菜の畝で、ハサミムシが集団で集まっていた葉にもこの糞が落ちていることが多かったからです。
つまり、やはりハサミムシも食害の犯人である可能性があると思われますが、まだ決定的な証拠はありません。
犯人(証拠?)探しはまだ続きます・・・
今週Farmで出会った仲間たち🐞✨
今回も、野菜以外にもたくさんの小さな命に出会いました。
ハモグリバエの幼虫?🍃

白菜の葉の裏に明るい黄色の2mm程度の小さな幼虫を発見しました。
バラバラの場所で、何匹かみかけましたがいずれも同じサイズでした。
また、同じサイズの蛹になりかけているものもいました。
これは私が一度捕まえたため体を伸ばしていますが、うじっぽい形が多かったです。
サイズと色からハモグリバエの仲間かと思いましたが、
近くに潜り跡がないので違うかなぁとも思います。
わかる方、教えて下さい🙏
寄生されたアブラムシ

黄金色のアブラムシマミーを見つけました。
これはアブラバチに寄生されたアブラムシです。
これが見つかるということは、このFarmでアブラムシがコントロールできているのは
テントウムシやクサカゲロウだけでなく、寄生蜂の貢献もあるということです。
シャクトリムシ🐛

シャク蛾の幼虫をシャクトリムシと言います。
枝のように体を伸ばしたり縮めたりしながら移動するシャクトリムシ。
白菜横の雑草を抜いている時に見つけました。
ヨコバイの仲間🦗

大きく立派なヨコバイの仲間も発見。
おそらくツマグロオオヨコバイParaulacizes irrorata(speckled sharpshooter)。
植物の導管液を吸いますが、それ自体が大きく作物を傷害することはありません。
なので放っておきました。
自然の中で続く、小さな探偵活動🔎🌱
今回の白菜の食害。
現時点では、犯人はナメクジとオカモノアラガイと考えています。
しかし、自然観察ではすぐに答えが出ないこともあります。
糞の主は誰なのか。
他に隠れている犯人はいないのか。
引き続き、観察と対策を続けたいと思います🌱🐞🐌
